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日本の伝統的な化粧に使われた色は何色?美白文化の背景

こんにちは。美肌のためのパーソナルカラー診断サロンBEAUTYMAP代表の鈴木さやかです。パーソナルカラーなど、現代の日本はカラフルな色がたくさん存在しますが、西洋の化粧が日本に入ってくるまで、千年以上にわたって日本の伝統化粧の色は基本的に「白、赤、黒」で構成されていました。

白は白粉、赤は口紅や頬紅、黒はお歯黒と眉化粧の色です。

この中の白ですが、古来から、白粉で肌を白く見せることが良しとされていました。源氏物語でも、容姿の美しさを語るのに、「白う美しう」という表現があり、この時代から、肌が白いことが美しいと考えられていたと読み取ることができます。

肌の白さは、日に焼ける労働をしない高貴な身分のあかしであり、同時に当時は貴重だった白粉を手にすることができる富裕な階層に属することを意味していました。白い肌を美しいと考える美意識は、古代から存在していたわけですが、それは白い肌が意味する希少性に人々があこがれ続けたことが背景にあります。

今は昔に比べて、肌の表現もさまざまです。時には日焼け肌を演出したり、色白な肌を演出してみたり、化粧品の発展により、いろいろなメイクを楽しむことができます。

でも、日傘をしたり、美白化粧品市場がいつの時代も活性化しているのは、やはり古来からの美白意識が背景にあるからですよね。

一方、海外はどうでしょう。現在一時的に生活しているスイスですが、日差しは日本に比べて強いです。でも今までに紫外線を気にして日傘をしている方を一人も見たことがありません。また、カフェやレストランも、好んでテラス席を選んでいる方が多いです。冬でも極寒の中、テラスでお茶をしている方をよく見かけるので、よほどテラスが好きなんですね、と思うのですが^^;夏は日焼けをすることが、美しいとされていて、公園などに行くと、水着で太陽を浴びている方をよく見かけます。普通の市営の公園で水着になって、芝生で本を読んだり、寝ていたり、皆さん思い思いの過ごし方をされていて、何か自由ですよね。

昨日通ったレマン湖沿いのカフェです。テラス席、満席でした。

旧市街のカフェのテラスです。

化粧文化は、その国や地域によってさまざまで、いろいろな美容意識があるのが面白いなと思います。

タトゥーもヨーロッパでは自由に楽しまれている方が多く、日本との違いを感じます。

 

少しずつ春が近づいてきていますね。でもまだまだ寒い日が続いていますので、あたたかくして過ごされてくださいね。

本日もお読みいただき、ありがとうございます。

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